冬の高速道路は、雪や凍結などにより交通規制がかかることがありますよね。
お出かけ前に規制の違いや必要な対策を再確認します。
1.規制にも段階がある?
一般的には雪が降るとまずは「速度規制」が実施されます。
最高速度が時速50kmまたは80kmに制限されます(もともと最高速度が時速60kmに制限されている区間は時速40kmに制限される場合もあります)。
次に、降雪が増えてくると「冬用タイヤ規制」が実施されます。
さらに路面状況が悪化したときは一部指定区間で「チェーン装着車以外通行止め」となり、最終的には通行が難しい状態になった場合に「全面通行止め」となります。
⇒チェーン規制指定区間はこちら
もちろん、急な大雪では段階を省略して「全面通行止め」になることもあります。
それでは「冬用タイヤ規制」と「チェーン規制」の違いを見ていきましょう。
2.冬用タイヤ規制ってなに?
冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ等)またはタイヤチェーンなどを装着しないと走行できないのが「冬用タイヤ規制」です。
4WD車であっても冬用タイヤまたはタイヤチェーンを装着しないと走行できません。
3.チェーン規制と違うの?
チェーン規制は一部の指定された高速道路と一般道路において、大雪特別警報が出されるような大雪の場合に行われる規制です。「チェーン装着車以外通行止め」となり冬用タイヤ規制とは区別されています。
冬用タイヤを装着している車でもタイヤチェーンを装着しなければ走行できません。
未装着の場合は最寄りのサービスエリアのチェーン着脱場に立ち寄って装着しましょう。
4.タイヤチェーンどれがいいの?
複数の種類があり最近は布製も人気です。用途に応じて選びましょう。
1.金属製
安価で性能も良いバランスのとれたチェーンです。ただし、振動が大きくなるので乗り心地は他のチェーンに比べ劣る場合が多いです。
2.非金属性
ゴムなどの非金属性は振動が少なく乗り心地が良くなります。着脱も比較的容易ですが、金属性に比べて高価です。
3.布性
取り付けが簡単で乗り心地や収納性も良いという最近人気のチェーンです。デメリットは耐久性が他のチェーンより劣る点です。
「ATIS交通情報サイト」では、リアルタイムの交通情報を配信中です。
現在の規制情報を確認するなら「道路交通情報・ライブカメラ」のページがお勧め。 地図上のアイコンをタップすると通行止めやチェーン規制、冬用タイヤ規制の詳細情報を確認できます。
また、ライブカメラタップで降雪状況も確認できます。
一部指定された区間で実施される可能性のある「チェーン規制」の対象区間は、2021年12月10日現在、以下の全国13カ所となっています。
■高速道路
●新潟県・長野県 上信越道(信濃町IC~新井PA(上り線))24.5km●山梨県 中央道(須玉IC~長坂IC)8.7km
●長野県 中央道(飯田山本IC~園原IC)9.6km
●石川県・福井県 北陸道(丸岡IC~加賀IC)17.8km
●福井県・滋賀県 北陸道(木之本IC~今庄IC)44.7km
●岡山県・鳥取県 米子道(湯原IC~江府IC)33.3km
●広島県・島根県 浜田道(大朝IC~ 旭IC)26.6km
直轄国道(国が管理する一般道路)
●山形県 国道112号 月山道路(西川町月山沢~鶴岡市田麦俣)15.2km●山梨県・静岡県 国道138号 山中湖・須走(山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走字御登口)8.2km
●新潟県 国道7号 村上市大須戸~上大鳥(村上市大須戸~村上市上大鳥)15.3km
●福井県 国道8号 石川県境~坂井市(あわら市熊坂~あわら市笹岡)3.2km
●広島県・島根県 国道54号 赤名峠(広島県三次市布野町横谷~島根県飯南町上赤名)2.5km
●愛媛県 鳥坂峠(西予市宇和町~大洲市北只)7.0km