初心者だったり、ペーパードライバーだったりすると、いきなり道路を運転するのは不安ですよね。しかし、運転の練習場所を探すのは意外と難しいものです。また、過度な不安から、運転操作を誤り事故に発展するケースもしばしば。本記事では、運転の練習ができる場所や、不安を払拭するコツについて解説します。
`; /*-->*/ }【初心者・ペーパー向け】車の運転練習をする場所・方法
車の運転練習ができる場所は、これから紹介する4つの候補があります。場所を選ぶ際は、運転の技量や不安、恐怖の程度に合わせて選択するのがおすすめです。それぞれの特徴について解説します。
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ペーパードライバー講習を受講する
メリット | デメリット |
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専門の先生に運転技術を教えてもらえる | 講習受講のための費用がかかる |
運転のプロである教官から専門的な指導を受けられるのが、教習所などが実施するペーパードライバー講習です。座学だけでなく、実際に運転席の横に教官が乗って指導を受けられる点が最大のポイント。自分のマイカーで参加する他に、車の貸出を行っているスクールも見られます。ペーパードライバー講習は、免許取得から時間が経っている人、いきなり公道を走るのが怖い人におすすめです。
■ペーパードライバー講習の主な種類
ペーパードライバー講習についてさらに詳しく解説すると、「自分で教習所に行くタイプ」と「先生が出張してくれるタイプ」の2つがあります。「教習所タイプ」は、教習所内の専用コースや付近の公道などで練習を行います。「出張タイプ」は自分が希望する場所で、苦手な運転操作を集中的に練習可能です。
料金は、教習所や講習内容、時間により異なりますが、一般的に10,000〜30,000円といわれています。詳細は最寄りの教習所などへお問い合わせください。
【こんな人におすすめ!】
- 公道でいきなり練習するのが不安な人
- 専門の先生に運転技術やコツを教わりたい人
運転練習貸しコースを利用する
メリット | デメリット |
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専用コース内で集中的に練習できる | 一定の利用料金がかかる |
日本各地にある運転免許試験場の一部では、車の運転に自信がない人向けに、練習用の貸しコースを提供しています。教習所と同じく、コース内にはカーブやS字、坂道などが設けられており、実際の公道をイメージした練習が可能です。
基本的にマイカーは持ち込みですが、貸出車両を利用できる場合もあります。車の貸し出し有無や料金、利用可能な時間は施設により異なるため、詳しくは事前に確認を行ってください。料金は、3,000〜5,000円程度が目安です。
■運転練習貸しコースの例
- 府中運転免許試験場
- 鮫洲運転免許試験場
- 神奈川県警察運転免許センター
- 門真運転免許試験場
【こんな人におすすめ!】
- 専門のコースで運転練習がしたい人
- なるべく費用を抑えて運転を練習したい人
交通量の少ない道路で練習する
メリット | デメリット |
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見慣れた環境で運転練習ができる | 同乗者がいないと不安な場合もある |
ある程度の基本的な運転操作に問題なければ、交通量の少ない公道での練習も可能です。道路を選ぶ際は、自分が知っている・見慣れている場所の中から交通量の少ない道を選択してください。慣れてきたら、大きな道路や夜間の道などにも挑戦し、段階的に不安を払拭してみましょう。一人で練習する他に、運転が慣れている人に同乗をお願いする方法もおすすめです。
■その1:運転に慣れている人に同乗してもらう
公道を利用して運転の練習をする場合は、家族や友人など運転が得意な人に同乗してもらうのがおすすめです。自分だけでは気が付かない死角はもちろん、ブレーキが急だったり、ハンドル操作が遅かったりといった運転のクセを客観的に教えてもらうことができます。ただし、家族や友人は教官ではないため運転の責任が自分にあることは忘れないように注意しましょう。
【こんな人におすすめ!】
- 基本の運転操作や公道の走行にある程度慣れている人
- 同乗者にアドバイスをもらいながら運転練習がしたい人
■その2:自分1人で練習する
同乗をお願いできる人がいない場合は、自分だけで練習するしかありません。基本の運転操作や公道の走行はある程度できるが、駐車や右左折など苦手な操作を集中的に練習したい人におすすめです。基本操作が十分でない場合は、事故に繋がる可能性があります。はじめから1人で運転するのが不安な人は、なるべく同乗してくれる人を探して練習をしましょう。
【こんな人におすすめ!】
- 基本の運転操作や公道の走行にある程度慣れている人
- 苦手な操作を集中的に練習したい人
大型の駐車場で練習する
メリット | デメリット |
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駐車練習を集中して行える | 利用者の迷惑にならないよう注意が必要 |
駐車に不安がある方は、自宅の車庫や駐車場では限界があるため、ショッピングモールやスーパーなどの大型の駐車場で練習を行いましょう。ただし、本来はお店を利用する人のための駐車場のため、利用者の少ない時間を見計らうなどの配慮は必要です。また、周囲に停車している車両にも注意しましょう。地方都市であれば、公園の駐車場を利用するのもおすすめです。
【こんな人におすすめ!】
- 駐車を中心に練習したい人
- 公道の走行にある程度慣れている人
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車の運転練習におすすめの時間帯は?
【平日】
- 日の出〜通勤・通学ラッシュ前の時間
- 午前10時〜午後15時頃
【土日祝日】
- 日の出〜午前10時頃
運転の練習をするのであれば、平日・土日・祝日ともに、明るい朝〜日中かつ、人通りや車通りが少ない時間帯がおすすめです。夕方から夜にかけては、見通しが悪く視界が遮られるため、いきなり練習するのは控えた方が無難です。
また平日の通勤・通学の時間帯、帰宅時間帯は歩行者や車が多くなるため、避けておきましょう。土日は場所によって、平日とは大きく交通量が変わる場合があるので注意してください。練習する場所の交通量を適切に判断できるよう、下見などを行うと安心です。
【運転練習前に確認】車の装備・基本操作・交通ルール
久しぶりの運転の場合、適切な装備や車幅、車間距離、停車の手順などを忘れてしまっている場合があります。運転の練習を行う前に、基本事項について復習をしておきましょう。
車の各装備と操作方法
■車の各装備・機能
- エンジンスイッチ
- ライトスイッチ・方向指示器スイッチ(ウインカー)
- ワイパー・ウォッシャースイッチ
- ハザードランプ
- アクセルペダル
- ブレーキペダル(フットブレーキ)
- サイドブレーキ
- シフトレバー
久しぶりに運転をする場合は、まずは運転席周りの各種装備について復習しましょう。ハンドル、アクセル、ブレーキ、ウインカー(方向指示器)、ライトなどエンジンをかける前に確認することが重要です。特に、ウインカーとワイパーは間違えやすいため要注意です。また車内以外にも、ガソリンの補充、ウォッシャー液の補充なども確認してください。
タイヤの状態とガソリンの残量
タイヤのすり減り具合、ガソリンの残量確認は安全運転に欠かすことができません。タイヤがすり減っているとブレーキの効き具合に影響し、ガス欠はレッカー車の手配など大きな手間が発生します。両者ともに、乗車前には入念なチェックをしておきましょう。タイヤのすり減り具合については、初心者では判断できないこともあるためディーラーやガソリンスタンドなどで定期的に検査を依頼するのもおすすめです。
シートやミラーの合わせ方
運転席に乗り込んだあとは、自身の体格や視線に合わせ、運転席のシートや各種ミラーの位置を調整します。正しいドライビングポジションを確保し、楽な姿勢で運転できるように調整することが重要です。事故につながるため、間違っても運転中に調整をすることはしないようにしてください。シートやミラーの調整ポイントは以下のとおりです。
シート | アクセル・ブレーキにしっかりと足が届くように調整する。 |
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サイドミラー | 空が上半分、地面が下半分になるように上下の角度を調整する。 |
ルームミラー | ミラーの中心とリアウインドウの中心が合うように調整する。 |
エンジン始動から発進・停止までの手順
エンジンをかける際には、安全のためブレーキペダルを踏みます。近年の車はブレーキペダルを踏まないと、エンジンがかからない仕様になっていることがほとんどです。エンジンをかけ、発進、停止をする際はアクセル・ブレーキともに優しく踏み込むことが大切。急ブレーキ・急発進は乗り心地が悪くなるだけでなく、衝突などの事故にも繋がります。
車両感覚と車間距離
久々の運転の場合、車の長さが適切につかめず、車間距離を正しく確保できない場合があります。運転をする際は、前の車両の見え方を意識し適切な距離を図りましょう。車間距離の取り方は、前の車が通過した場所を何秒で自分の車が通過するか、時間で測る方法があります。一般的に、基準とした位置を前の車が通過してから2〜3秒後に自分の車がたどり着くくらいが目安です。
道路標識・交通ルール
【駐停車禁止】 |
駐車・停車ともに不可 |
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【車両通行止め】 |
車両の通行は不可 |
【車両侵入禁止】 |
車(自動車・原動機付自転車・軽車両)の進入は不可 |
【一方通行】 |
矢印の方向にのみ進むことができる |
【追い越し禁止】 |
追い越しそのものが禁止 |
【追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止】 |
道路の右側部分にはみ出して追い越しをしてはいけない |
公道を走行する際は、道路標識の意味を正しく理解する必要があります。「一方通行」「追い越し禁止」「駐車禁止」などの基本的なものは、再確認をしておきましょう。基本の内容を理解できていれば、道路標識がある道も慌てずに走行できます。道路標識はうっかり見落としてしまうと、大きな事故につながるため、夜間などは特に注意をしてください。
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【項目別】車の運転練習のポイント
駐車
駐車の練習をする際は、車の周囲に目を配り障害物などの確認を徹底します。ルームミラーやサイドミラーの活用はもちろん、周りの人やモノの動きを予想して、安全に駐車できる状況まで待つことも大事です。バック駐車では、駐車したいスペースに車を寄せ、スペースの斜め前方に来るように車を一旦停車、そこから駐車スペースに対して車が平行になるように、ハンドルを切りながらバックするとうまくいきます。
【運転練習のポイント】
- 周囲の安全に配慮して、ルームミラーやサイドミラーをしっかりと活用する
右折
交差点で右折する際は、右折する場所の30m手前からウインカーを出します。対向車のスピードと距離をよく確認し、対向車がブレーキを踏むことなく「確実に曲がれるタイミング」を見計らうことが大切です。まだ運転に不安がある際は、焦らず待つことを心がけましょう。車には死角があり、その死角に歩行者やバイクが入ると目視できず、接触を起こしてしまう可能性があります。ハンドルを切る前には周囲の確認も徹底してください。
【運転練習のポイント】
- 30m手前からウインカーを出して、「確実に曲がれるタイミング」を見計らう
車線変更
車線変更ができるのは、無理なく安全が確保できるときのみです。タイミングを見計らえないときは、無理をしてはいけません。ルームミラーとサイドミラーで隣車線の後方の車の位置確認、ハンドルを切る前には必ず目視での確認も行いましょう。車線変更をする前には、ウインカーも早めに出しておきましょう。またカーブや車線数が減少するような場所での、車線変更は厳禁です。
【運転練習のポイント】
- 周囲の安全確認とタイミングが大切
合流
高速道路で合流する際は、本線の状況確認を徹底しましょう。初心者の場合、加速が不十分で合流がうまくいかないケースがあります。恐れることなく、アクセルをしっかりと踏み込みスピードを確保することが大切です。十分に加速してから合流をすることで、本線での運転もスムーズに行えます。また反対に、高速道路から一般道への合流の際は、十分な減速を行ってください。高速走行の感覚が抜けず、思わぬ速度超過につながるケースも多々見受けられます。
【運転練習のポイント】
- 他の車の流れを乱さない、十分な加速、減速が大切
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車の運転練習をするときの注意点・心構え
運転の基本ルールや練習のポイントを把握したうえで、注意点や心構えについても解説します
運転免許証を必ず携帯する
最も基本的なことですが、運転免許証の携帯は必須です。うっかり忘れてしまった場合でも、免許不携帯で罰則の対象です。財布などに入れっぱなしにするのではなく、運転をする際には必ず目で見て所持していることを確認しましょう。
必要に応じて初心者マークをつける
初心者マークは、免許を取得してから1年未満の場合には必ず車体に貼り付ける義務がある標識です。一方で、一年を経過して貼り付けていても罰則があるわけではありません。運転に不安がある場合は、そのままつけておくことで周囲にも運転の力量が伝わり、配慮していただけるのでおすすめです。
体調管理を徹底する
運転は体力勝負です。運転をする際は、寝不足などの体調管理に注意をしましょう。体調が悪いときや睡眠不足のときなどは、集中力や判断力が低下しやすく安全な運転ができません。少しでも体調に不安がある場合は、運転の練習は差し控えましょう。
常に周囲へ注意を払う
ある程度運転に慣れてくると、自分の運転を過信しスピードの出しすぎや確認不足が起こりがちです。運転中は何が起こるかわからないと常に危機感を持ち、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。また自分の車の存在を周囲に知らせる「見せる運転」を意識するのもおすすめです。
【車の運転に慣れてきたときに注意すべきこと】
- スピードの出しすぎ
- 車間距離の詰めすぎ
- 一時停止や追い越し禁止等交通ルールの違反
必要以上に不安に思わない
運転への苦手意識が強く、練習をしても自信が出ない場合、過度に心配をしすぎていることがあります。極端な不安や緊張は、適切な判断ができなくなるだけでなく、アクセルやブレーキなどの体の動きにも支障がでます。必要以上に怖がらず、リラックスをして運転することが大切です。
車の運転練習に関するよくある質問
最後に、車の運転練習に関するよくある質問をQ&Aの形式で解説します。
Q.車を持っていない場合はどうやって運転練習をする?
A.ペーパードライバー講習への参加やレンタカーを利用するのがおすすめ。
練習のみをしたい場合は、車を借りて運転の練習ができるペーパードライバー講習の受講がおすすめ。運転免許センターなどで実施しています。ある程度走行に問題がないのであれば、レンタカーやカーシェアを利用し自分自身で練習をしてみましょう。今後本格的に運転する機会が増えるのであれば、車を購入した方が費用を抑えられる場合があります。
Q.どのくらい練習すれば車の運転に慣れる?
A.個人差があるため一概にはいえないが、練習の時間が長いほど成長が早い。
運転の感覚をつかめるようになるのは、個人差があります。運転練習の頻度が高く、車に触れている時間が長い人のほうが、早く感覚をつかめます。より早く運転の感覚を掴みたい場合は、数分でも良いので毎日練習をすることが大切。車両感覚やブレーキ・アクセル操作は、座学ではなく実体験を重ねることで感覚をつかみ取りましょう。
Q.運転が上手くなる練習のコツは?
A.「快適さ」を意識した運転を心がけることが大切
自分自身が乗っていて快適と思える運転を心がけることが、運転がうまくなるコツです。「急ブレーキ」や「急発進」は、乗り心地の悪い運転につながる典型。運転の基本操作を覚えたら、「快適さ」を意識して一つひとつの動作を焦らず丁寧に行いましょう。
運転の練習は基本操作の確認と、周囲への配慮が大切
車の運転練習の方法や注意事項などについて解説しました。免許センターなどを除いて、車の運転の練習ができる場所は公道や施設の駐車場など、公共のスペースがほとんどです。基本操作などは事前にしっかりと復習し、周囲に配慮した練習を心がけましょう。
練習をする道の交通状況などを確認する際は、下記リンク先からATIS交通情報サイトをご活用ください。24時間・365日、通行止めや道路規制の情報をリアルタイムで確認できます。